成東の小さな花園 ハルリンドウ 2014.4.23 千葉県山武市成東周辺に広がる田園地帯の一角に、「成東・東金食虫植物群落」と呼ばれている 小さな花園がある。食虫植物が自生するところで知られているが、その他にも四季折々様々な植物 が見られる。 4月中旬頃にはハルリンドウが咲きはじめ、5月中旬頃にはトキソウが可憐な姿を見せてくれる。 そしてこの時期から夏場にかけて、食虫植物のイシモチソウやモウセンゴケ、ミミカキグサの仲間 も登場してくる。さらに秋になると、オミナエシやヤマラッキョウが湿原いっぱいに広がるように なる。 今では標高の高い山地の湿原で稀に眼にすることはあるものの、平野部ではなかなか見られなく なった植物群が、海抜5m前後しかないこの湿原に群落をつくるのである。 この群落地は砂地土壌で地下水位が非常に高く栄養分の乏しい湿原であるため、食虫植物や珍しい 植物が群落を形成すると考えられているという。 かって九十九里平野は沼や湿原が多く湿性植物や食虫植物が数多く生育していたらしいが、その 後の自然環境の変化や食料政策、宅地開発などにより多くの湿原が減少してしまい、かろうじて この群落地が残された。 この地は1920年(大正9年)日本で初めて天然記念物指定を受け、1987年にはボランティアに よる案内活動が始まり、その後も地元の人たちの「成東・東金食虫植物群落を守る会」により管理 保護されている。具体的には群落地の見周り、植生調査、ススキなど大型植物の除去作業、野焼き などである。さらに見学者の案内、夏休みの子供教室なども開催されている。 東金線と総武本線が交わる成東駅から作田川沿いの土手を30分位歩いて行くと、のどかな田園 の中にポツンと建つ青い屋根の小さな小屋が見えてくる。「成東・東金食虫植物群落」の管理棟だ。 「成東・東金食虫植物群落」の管理棟 管理棟にはボランティアの方が常駐されている。夏場を過ぎると常駐するのは土、日だけらしい が、団体で予約すると案内してくださる。 管理棟に入り必要事項を記入して湿原を見学する。入り口は2つあり、いずれも木道がつけられて いる。湿原の広さは約3.2ヘクタ-ル。私は1昨年から昨年(2014年~2015年)、春から秋に かけてこの湿原を数回訪れている。 春 2014年4月23日、湿原前に来るといきなりハルリンドウが出迎えてくれた。眼をうつすと湿原の あちこちに大きな株をつくり、青い花びらをいっぱいに広げて春のやわらかい日差しを浴びている。 とても清楚だ、可憐である、美しい。 ハルリンドウは日当りのよい、やや湿り気のあるところに生える2年草。花びらは5つに切れ込み、 茎葉よりも大きな根生葉がロゼット状につく。よく似ているフデリンドウは、根生葉は小さく ロゼット状にならない。 ハルリンドウ(春竜胆) 2014.4.23 ハルリンドウ リンドウが日本人に親しまれているのは、その姿かたちはもちろん、名前の響きにもあるの だろう。歌や歌詞にもよく使われている。 漢字では竜胆と書く。リンドウの根は非常に苦く、これを乾燥させて煎じ、漢方薬の竜胆 (リュウタン)とし、健胃剤にしたという。 ハルリンドウの他にも、ミツバツチグリ(三葉土栗)が点々と黄色い花を咲かせていた。この花は 西日本に分布するツチグリに似ていて、葉に小葉が3個あるのでこの名がついたという。 ツチグリはキノコのツチグリではない。このツチグリはバラ科の多年草で、焼くと栗のような味が して、生でも食べられる。よく似ているキジムシロは、葉が5~9個の小葉をもつ奇数羽状複葉に なっている。 ミツバツチグリ(三葉土栗) 2014.4.23 5月に入るとイシモチソウやコモウセンゴケなどの食虫植物が咲きはじめ、他の植物も可憐な 花々を見せはじめる。しかしいちばん華やかなのはトキソウ、5月初旬から中旬にかけて湿原を 埋めるほどに群生する。関東近郊の平野部ではなかなか見られなくなったトキソウが、この小さな 湿原に群落をつくるのである。何ともふしぎな気がする。 トキソウ(朱鷺草)はラン科の多年草。花が鳥の朱鷺色をしているのが名前の由来と言われている。 群生するトキソウ 食虫植物の中でちばん早く咲きはじめるのがイシモチソウ。小さな白い花びらだがよく目立つ。 この鮮やかさに惹かれて虫たちがやってくるが花に止まったら最後、虫はイシモチソウの葉にある 腺毛の粘液に捕えられ動けなくなってしまうのだ。イシモチソウは虫を消化して栄養分にすると いう。私が湿原を訪ねたとき、ちょうどガガンボが捕えられていた。 イシモチソウ(石持草)はモウセンゴケ科の多年草の食虫植物。小石がくっつくほど強い粘液を 出すことからこの名がついたという。 イシモチソウの花 イシモチソウに捕えられたガガンボ コモウセンゴケ(小毛氈苔)も花を咲かせていた。非常に小さいが、赤色の花は鮮やかで何とも 愛らしい。花の大きさは約8mm。やはり葉から腺毛を密生し、そこから出す粘液で虫を捕える。 モウセンゴケの花は白色、またモウセンゴケの葉はやや立ち上がるのに対し、コモセンゴケの葉は 地面に伏せている。 毛氈とは敷物用の毛織物のことだが、それをイメ-ジしてつけられた名前だといわれる。 コモウセンゴケはモウセンゴケ科の多年草の食虫植物。 コモウセンゴケの花 コモウセンゴケの葉 さらに珍しいコキンバイザサ(小金梅笹)も見られた。本来は山地の林内に生える多年草だが、 こんなところに生えているとは・・・。この仲間は世界に広く分布しているというが、日本では キンバイザサとコキンバイザサの2種のみ。以前はヒガンバナ科になっていたが、最近はキンバイ ザサ科に分類されている。 コキンバイザサ ノアザミ、ニガナ、ウマノアシガタなども湿原を彩っていた。山野のどこにでも見られるような 花だが、咲きはじめのこの時期に見ると新鮮に映る。 ノアザミ(野薊)はキク科の多年草。花の下の総苞をさわると粘るので分かりやすい。 ニガナ(苦菜)もキク科の多年草。茎や葉を切ると苦みのある乳液を出すことからこの名がある。 ノアザミ ニガナ 夏 6月になるとスプリングエフェメラルは姿を消し、夏の花々が顔を出しはじめる。この小さな 湿原も劇場のように役者が代わってゆくのである。いちばん華やかなのはノハナショウブ。 湿原いっぱいに散らばり眼を楽しませてくれる。紫がかった濃い青色は、日本古来の優雅な趣を 感じる。 ノハナショウブ(野花菖蒲)はアヤメ科の多年草で、ハナショウブの原種。3個の花弁が垂れ下が り、基部に黄色いスジがある。菖蒲は本来はセキショウの中国名。 ノハナショウブ ノハナショウブ そしてテリハノイバラ(照葉野薔薇)、タカトウダイ高燈台)、ノテンツキ(野点突)、 ネジバナ(捩花)、ノアザミ(野薊)なども咲きはじめ、わずではあるが水生のランやヤマサギ ソウ(山鷺草)なども見られるようになる。イシモチソウやコモウセンゴケもまだ健在である。 テリハノイバラ タカトウダイ 湿原にはトンボやチョウ、バッタ、アブなどが飛び回り、ときに草叢で身を休めているときも ある。さすがの食虫植物も、このデッカイ相手では手に負えないだろう。 ノシメトンボ トノサマバッタ 夏の盛り、成東駅から作田川沿いの土手を歩いてくるとメマツヨイグサ(雌待宵草)が出迎えて くれる。一定の間隔をおいて点々と立ち並び、”ようこそ成東に”…とでも言っているかのように 見える。マツヨイグサの仲間は太陽が照りつける昼間は花を閉じていることが多いが、この日は 朝方だったためかまだ花開いていた。夕方開いて翌朝はしぼむ花なのである。 「♪待てど暮らせど来ぬ人を宵待草のやるせなさ…♪」ではじまる「宵待草」の歌は、大正時代の 画家であり詩人でもあった竹久夢二の作だが、待宵草のところを宵待草と書き間違えてしまった らしい。しかし私は、宵待草のほうが情感があっていいと思う。この仲間はアカバナ科の2年草。 メマツヨイグサ この時期になると湿原の様相は一変する。あの華やかに咲き誇っていたノハナショウブのあとに コオニユリ(小鬼百合)が登場、真夏らしい雰囲気をもたらしてくれる。他にも様々な花が、草叢 の蔭から顔を覗かせはじめる。同じ場所にどうしてこんなに、違う花々が咲いてくるのだろう… ふしぎな気がする。 オニユリには鮮やかな赤い花びらに黒い斑点があり、そこから赤鬼を連想してつけられた名前だ という説がある。またユリは”風に揺れる”ところからきたらしい。 鬼は恐ろしい怪物というイメ-ジがあるが、広辞苑によると地獄の青鬼、赤鬼が美男美女に化け、 音楽、双六、詩歌などにすぐれたものとして人間世界に現れる…という意味もある。 コオニユリ 群生するコオニユリ コオニユリの間にはヌマトラノオがスックリと立ち上がり、秋の七草の一つカワラナデシコが 生えはじめ、さらにイヌゴマやコバギボウシ、オトギリソウ、まだ蕾だがタヌキマメも見られた。 何だか山地の湿地にいるような気分になる。 ヌマトラノオ(沼虎の尾)はサクラソウ科の多年草。オカトラノオと違い花序が垂れずにすっと 上に伸びる。名前の由来は、花穂の姿を虎の尾にたとえてつけられたといわれる。 カワラナデシコ(河原撫子)はナデシコ科の多年草。撫子は子供をなでるように可愛がるという 意味なのだろうが、呼び名の音感もいかにもやさしい響きがある。 ヌマトラノオ カワラナデシコ イヌゴマ(犬胡麻)はシソ科の多年草。名前の由来は果実がゴマに、姿が根を食用にする チョロギに似ているが、利用できないところからついたと言われる。チョロギは同じシソ科で、 原産地は中国。 コバギボウシ(小葉擬宝珠)はキジカクシ科の多年草。ギボウシは橋の欄干につける擬宝珠 のこと。若い蕾の集まりがそれに似ていることからつけられた名前だという。 イヌゴマ コバギボウシ オトギリソウ(弟切草)はオトギリソウ科の多年草。この草を秘薬としていた鷹飼いが、その 秘密をもらした弟を切ったという伝説による。そのとき飛び散った血が葉や花の黒点になった という。 タヌキマメ(狸豆)はマメ科の1年草。花または豆果を包んだ毛深い萼を、タヌキに見立ててつけ られた名前だといわれる。 オトギリソウ タヌキマメ 食虫植物のナガバノイシモチソウ、ミミカキグサ、ヒメハギ科のヒナノカンザシが花を咲かせ、 アリノトウグサは小さな丸い葉をのぞかせていた。 ナガバノイシモチソウ(長葉の石持草)はモウセンゴケ科の1年草の食虫植物。イシモチソウと そっくりな白い花をつけるが、うねうねとした長い葉にはたくさんの腺毛があり、その先から出す 粘液で虫を捕える。ガガンボより大きな虫でも、この長い葉に絡まれたらそこから逃れることは できないだろう。 ナガバノイシモチソウ ミミカキグサ(耳掻草)は黄色の小さな花をつけるタヌキモ科の多年草の食虫植物。地中に はいまわる地下茎および時には地上葉にも捕虫嚢をつけ、ミジンコなどのプランクトンを捕える。 名前の由来は、花のあと萼が大きくなって果実を包んだ姿が”耳かき”に似ていることによる。 ミミカキグサ ヒナノカンザシ(雛の簪)は、すっと伸びた茎に小さな花がポツポツとついている姿を雛の かんざしに見立てたものだという。花は1~2ミリしかなく、茎の下のほうから咲き上がっていく。 アリノトウグサ(蟻の塔草)は、小さな花を蟻に、全体の姿を蟻の塔にたとえたものらしい。 蟻の塔というのは蟻塚のこと。 いずれも面白い名前だ。いつの時代か分からないが、これらの名付け親はとても想像力豊かな人 にちがいない。 ヒナノカンザシ アリノトウグサ 秋 9月の終わりごろになると、湿原は秋の花々で埋められるようになる。入口付近で出迎えてくれる のはナガバノウナギツカミとサワヒヨドリ。 ナガバノウナギツカミ(長葉の鰻攫)はタデ科の1年草。アキノウナギツカミより花の色が濃く 華やかである。最近は少なくなっているのだろう、私がこの花に出会うのはここが初めて。 ウナギツカミというのは茎に下向きの刺が多く、”ウナギでも掴める”ということからきていると いう。 サワヒヨドリ(沢鵯)はキク科の多年草。他のヒヨドリの仲間に比べて葉が細く、葉柄がないのが 特徴。ヒヨドリが鳴くころ花が咲くので、この名がついたといわれる。 ナガバノウナギツカミ サワヒヨドリ この時期の主役は秋の七草のひとつとしてよく知られるオミナエシ。平野部ではほとんど見られ なくなったオミナエシだが、ここでは湿原を黄色く染めるほどに広がっていた。 漢字では女郎花と書く。女郎というのははふつう廓の遊女が頭に浮かぶが、身分のある女性という 意味もあるらしい。語源についてはいろいろな説があるようだが、私は”高貴な女性のような花”と いう意味にとらえたい。姿も気品がありやさしい感じがする。 オミナエシは以前オミナエシ科になっていたが、最近スイカズラ科の多年草に分類されている。 湿原を黄色く染めるオミナエシ 湿原と湿原の間を流れる小川の畔には、カワラケツメイとシロバナサクラタデの花が咲いて いた。いずれも晩夏から秋にかけて見られる花である。 カワラケツメイ(河原決明)はマメ科の多年草。ふしぎな名前だと思ったら、決明はハブ茶にする エビスグサ(胡草、恵比須草)の漢名らしい。エビスグサは熱帯地方に広く分布するマメ科の ジャケツイバラ亜科の小低木、または草本のこと。 シロバナサクラタデ(白花桜蓼)はタデ科の多年草。名前の由来は花がサクラに似ることによる。 カワラケツメイ シロバナサクラタデ ワレモコウは日当りのよい草地や高原に生える植物だが、この湿原でも広い範囲に点在していた。 枝先に暗紅色の小さな花が多数集まった穂をつけるが、その姿かたちもどこか親しみやすい。 バラ科の多年草で、漢字では吾木香または吾亦紅とも書く。名前の由来は諸説あるようだが、よく 分からない。 イトイヌノヒゲ(糸犬の髭)という、ふだんはあまり眼にしないホシクサ科の植物も小さな花を いっぱいつけていた。花茎が糸のように細いのでこの名があるという。緑白色の総苞片がよく目立つ。 ワレモコウ イトイヌノヒゲ ゴマクサも花を咲かせていた。その他にハギの一種であるハイメドハギや、絶滅危惧種に指定 されているヌマゼリ、個体数が少なく生育環境が限られているムカゴニンジンなども見られた。 ゴマクサ(胡麻草)はハマウツボ科の1年草。名前の由来は、花や果実の形がゴマに似ていること による。環境省のレッドデ-タ-、また千葉県の重要保護生物にも指定された希少植物である。 ゴマクサ ハイメドハギ(這目処萩)はメドハギの変種でマメ科の多年草。名前の由来は占いのメドギ (筮)に使われたことによるらしい。茎の下部が地を這うのが特徴。メドハギの花は黄白色だが、 ハイメドハギの花は紫色を帯び目立つ。 ハイメドハギ ムカゴニンジン(零余子人参)はセリ科の多年草。葉の付け根にムカゴができ、白くて太い根が 朝鮮人参に似ていることからつけられた名前だという。根は食べられるそうだ。 ヌマゼリ(沼芹)もセリ科の多年草。ムカゴニンジンの近似種でサワゼリとも呼ぶ。 ムカゴニンジン ヌマゼリ 秋も深まり10月中旬から下旬になると湿原の表情はガラリと変わる。それまで一帯を席巻して いたオミナエシは影をひそめ、辺り一面ヤマラッキョウの群落がつくる紅紫色の壮観な風景が 広がってくる。その群落の間からホソバリンドウやウメバチソウ、イヌセンブリなどが可憐な顔を のぞかせる。 ヤマラッキョウ(山辣韮)はネギ科の多年草。花茎の先端に紅紫色の小さな花が丸く集まってつく。 名前の由来は地中にラッキョウと同じような形の鱗茎があり、茎や葉を傷つけたりすると、ネギの ような臭いがすることからつけられたといわれる。 湿地を紅紫色に染めるヤマラッキョウ ヤマラッキョウの群落 ホソバリンドウはリンドウ科の多年草。リンドウより葉が細いのが特徴。千葉県のレッドデ-タ- ブックに掲載された重要保護植物に指定されている。数ある植物群の中で明るい青色がとてもよく 目立ち美しい。 ホソバリンドウ ホソバリンドウ 山地の湿地にしか見られないウメバチソウ(梅鉢草)もいくつかの花を咲かせていた。長い 花茎の先にウメに似た白い花をポツンとつけている姿はなかなか清楚に見える。湿った草原の 晩秋を飾る花である。 ニシキギ科の多年草。名前の由来は、花弁が5個ある姿を梅鉢の紋に見立てたもの。 イヌセンブリ(犬千振)は環境省の絶滅危惧種に指定されているリンドウ科の2年草。センブリは 全草に強い苦みがあり、苦み健胃薬としてよく知られている。 名前も千回振りだしても苦みがなくならないので千振とつけられたという。ただイヌセンブリは 苦みが少なく薬用にされないそうだ。 ウメバチソウ イヌセンブリ 以上成東・東金食虫植物群落についておおざっぱに掲載させてもらったが、これはほんのごく 一部にすぎない。ここの編集委員により発行された図鑑によると、まだまだ私の知らない植物が たくさんある。そのほとんどは他では見られなくなった絶滅危惧種が多い。 この稿ではいくつかの貴重な植物を外させてもらった。盗掘の恐れがあると思ったからである。 珍しい植物ほど盗られやすい。実際にそうしたことがこの群落地で起こったと聞いている。 なんと心ない人がいるのだろう。自分の家に持ち帰って育てるつもりか、それとも園芸業者に売り つけるつもりか…。しかし植物はその地を選んで生きている、自然の中で眺めるのがいちばん 美しいと思うのだが…。 日本に分布する食虫植物は20種だそうだが、そのうちこの群落地に生育しているのはモウセン ゴケ、コモウセンゴケ、イシモチソウ、ナガバノイシモチソウ、ミミカクグサ、ムラサキミミカキ グサ、ホザキノミミカキグサ、タヌキモなどの8種類。 私は1~2年前から何回かここを訪ねているが、これらの貴重な植物はボランティアの人たちに よって支えられていることを肌で感じた。だから四季折々美しい元気な花々が見られるのだと 思ったのである。 この近くには歌人であり小説家でもある伊藤左千夫と、童謡作家の斎藤信夫を記念する山武市 歴史民俗資料館がある。帰りに訪れてみることをお勧めしたい。 2016.5.19 記 ― 了 ― 私のアジア紀行 http://www.taichan.info/ |