私の年賀状

 この年賀状は干支にまつわることを書いて、友人、知人に送ったものです

                
             謹賀新年
            令和4年 元旦(干支は寅)
            
本年もよろしくお願いいたします
        
コロナ禍の昨年は、野山ぶらぶら歩き、気がむくと読書、映画DVD
       鑑賞、居酒屋で一杯やるなどして過ごした。酒量はさほど変わらず。
         今年の干支は寅だが、野生の虎に出会ったことはない。代わりに同じ
        ネコ科の猛獣ヒョウに登場してもらうことにした。
        野生の
ヒョウに遭遇したのはスリランカのヤ-ラ-国立自然公園
    
      2016年2月、私はツア-仲間と共にジ-プ4台を連ねこの自然
         
公園を訪ねた。園内には森林、湖沼、草原が広がり、様々な動物や
                  
獲物を求めてヤ-ラ-の森を行くヒョウ
        
            野鳥の群が眼を楽しませてくれる。しかし、ヒョウは現れてこない
     ...
半日が経ち諦めかけたそのとき、前方の森から現れてきたヒョウらしき
        影が眼に入った。こちらにゆっくりと歩いてくる。一瞬緊張が走る。

      
 辺りはシンと静まりかえり、声を発する者は誰もいない。次第に近づくに
        つれ輪郭がはっきりしてきた。精悍な風貌、体に斑点模様、まさに ヒョウ
       
である。10数m手前まできた!あわててカメラを向ける。撮れた!
        若い雌らしい。さらにもう1枚とシャッタ-を切りかけたが、この猛獣は

        すばやく深い藪の奥へ姿を消して行った...
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             謹賀新年
           令和3年 元旦(干支は丑)
            
本年もよろしくお願いいたします
     ウシ科最大の動物ヤクは、ヒマラヤ山系4000m以上の高原に棲む。
     
野生で生息しているものは非常に少なくなっており、そのほとんどは
      放牧によって飼われている。
       ヤクの体はすべて人間に恵みを与えてくれるが、乾燥した糞も遊牧民
      にとって貴重な燃料となる。
         ヤクの糞を小箱に詰め込む遊牧民の娘
               
     10年前チベット族が暮らす中国の青海省を訪ねたとき、大草原に
      ポツンと置かれたパオのそばで、ヤクの糞を小さな手で小箱に詰め
      込む幼い娘がいた。4~5歳ぐらいだろうか...
      「
お手伝いしてるの?エライね」と話かけると、はにかみながら
       ニコッと笑顔を見せてくれた。何とも愛らしい。その姿を見ていると、
      
「ここの自然は厳しい、しかし遥かなる大草原がある、清冽に流れる
       小川もある、友達のヤクや羊もいる、夏には可憐な花が咲き、小鳥の
       鳴き声も聞こえる...ここが君の故郷なのだ、丈夫に育っておくれ..
.」
       そう願わずにはいられないような気持ちになった。
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                       謹賀新年
                   令和元年 元旦(干支は亥)
                      本年もよろしくお願いいたします

      今年の干支は亥年、わき目もふらずガムシャラに突き進んでいくことを
     猪突猛進というが、今の私にその体力はない、あるのはカラ元気だけ。
      ... 先年忘年会の帰り、前方に点滅する青信号めがけて突進しようとした
      が、走りかけた途端つまづいて転倒、右手の親指を骨折した。

     以来走ることなどもってのほか、あわてず、あせらず、のんびり、ゆっくり
      歩くことにしている。

               
      イボイノシシ
        
    サバンナに棲むイボイノシシは、立派な牙をもち精悍な風貌をしているが
     臆病者で、ちょって危険を感じると、ダッ、ダッ-!と猛烈な勢いで逃げて
      行く。しかし、ある程度逃げると必ずうしろを振り返る、そして方向を変えて
      ジグザグに走って行くそうな。何とも愛嬌のあるイノシシだが、これは猪突
      猛進とはいえない、用心深いのだ。突進しながらも途中で立ち止まり、敵が
      うしろに来ているかどうかを確かめているのだから...

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             謹賀新年
           平成30年 元旦(干支は戌)
                   本年もよろしくお願いいたします

    私が子供のころ、野や街中でのさばっていた野良犬は、最近ほとんど
     見かけなくなった。その多くは、戦後保健所などによって駆除されてきた
     からだろう。

      犬は古くから人間に親しまれ、今やペツトとして大事に飼われているのが
     大半だが、警察犬や盲導犬など大いに役立っている犬もいる。
      ところが、植物の名前で頭にイヌがついている種は、本物より劣る、あまり
     役にたたないという意味のものが多い。なぜそうなのかはよく分からないが、
      その数は40種以上ある。

            オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)
                       
    例えば、イヌガシ、イヌザクラ、イヌエンジュ、イヌブナ、イヌシデ等々...
      中にはオオイヌノフグリ、などという可哀そうな名前をつけられているもの
      もある。しかし、光を求めて小さな花びらをせいいっぱい広げている姿は、
      何とも
清楚で愛らしい。私なら
    
リトル・スプリングスタ-”とでも名付けてあげたいところだが...
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             謹賀新年
            平成29年 元旦(干支は酉)
            
本年もよろしくお願いいたします
     一昨年の2月スリランカのヤ-ラ-国立自然公園を訪ねたとき、出迎えて
      くれたのがインドクジャク。

    私たちを見るやいなや大きく羽根を広げ、クルクルと華麗に舞い始めた。
   「ようこそヤ-ラ-へ、見て、見て!私のこの姿をこれ私の自慢のポ-ズ
        なの」...とでも言いたそうだ。
       さらに近くにいた数羽のクジャクも、同じように羽根を広げはじめた。これは
       結婚相手を求める雄のクジャクのパフォ-マンス
なのである。
              インドクジャク
        
     その後も様々な野鳥や動物に出会ったが、彼らは人間を恐れない。
       日本では嫌われ者のイノシシでさえ、群で平然と眼の前を通り過ぎてゆく。
        この自然公園は、動物たちにとって天国なのである。。
     
  それは、遥か昔から動物たちを大事に保護し、危害を加えなかったこの
        国の敬虔な仏教徒たちのやさしさによるものだろう...。

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              謹賀新年
             平成28年 元旦(干支は申)
             
本年もよろしくお願いいたします
           紅葉の見ごろを迎えた谷川岳の山麓を歩いていたとき、眼の前にニホン
      ザルの一団が現れた。

      
彼らはミズナラの木枝に止まり、じっとこちらを見ている。何かものほしそう
      に
見えたがそれにはかまわず、私はボスらしきサルにカメラを向けパチパチ
       とシャッタ-を押した。

    ころがこのボスザル、はじめのうちはおとなしくしていたが、突然怒り
     
だした。
               ニホンザル
        
     鋭い歯をむきだしてキッ、キ-と叫び、顔を真っ赤にして私を威嚇した
       のである。
      「この礼儀しらずめ、無断で撮りおって、何か食べ物でもよこさんかい!」
      とでも言いたかったのかもしれない。

     
やはりそうだったのか...私はこのボスザルにマナ-の一つを教わった
      ような気がする。

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             謹賀新年
           平成27年 元旦(干支は未)
            
本年もよろしくお願いいたします
      天山山麓からパミ-ル高原、さらにチベット高原にかけて羊の大群を引き連れて
        行く遊牧民に出会うことがある。
        2001年9月、私はツア-仲間と共にカシュガルからパキスタンに向かう途中、
       パミ-ル高原で彼らと遭遇した。
         彼らは草原から草原へと渡り歩き、ヤクや羊の乳からバタ-やチ-ズ、ヨーグルト
        などをつくり自給自足の生活を営んでいる。

            パミ-ル高原にて 2001年9月
          
        太古から頑としてその生活スタイルを変えていないのだ。この科学文明の世に
        あってふしぎな気がする。しかしズボンやブ-ツを発明し、チ-ズのつくりかたを
            世界に広めたのは、騎馬民族でもある彼らなのである。私は彼らの姿に悠久の
            ロマンを感じる。

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             謹賀新年
           平成26年 元旦(干支は午)
            
本年もよろしくお願いいたします
     馬といえば私は天馬を連想する。
      紀元前2世紀、漢の武帝は将軍 李広利を中央アジアに遠征させ、名馬
     10 数頭を手にいれた。血の汗をかき、1日千里を走るといわれた、いわゆる

     天馬である
        カザフ族の青年(天馬の故郷中央アジアの平原にて)
        
      時代は下り紀元8世紀半ば、唐軍はタラス河の戦いでアラブ群に破れ、
       その 結果唐の名馬はアラブ軍に連れ去られ、さらにイギリスにもたらされた。
       そこで 調教されたのがサラブレッドなのである...と信じたいのだが、これは
       シルクロ-ド
に魅せられたあまりの私の妄想ななのか...どの書物にも書かれ
       ていない
...。
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             謹賀新年
           平成25年 元旦(干支は巳)
            
本年もよろしくお願いいたします
    12干支にそれぞれ動物が充てられている意味はよく分からないが、6蕃の
      巳は、漢和辞典によると、象形文字の蛇の形からとったものとされている。

    蛇はインドのヒンズ-教のように神として崇められているところもあるが、
日本
     ではその姿かたちから気味悪がられ、嫌う人が多い。

             岩見神楽 八岐大蛇
        
     私の郷里の村祭りに奉納される岩見神楽の最後を飾るヤマタノオロチの
      なかでは、大蛇が毎年のように現れ、村娘を食い殺して しまう
魔物として
      登場 してくる。しかし、仮面を被り燦然たる衣装に身をつつみ、大太鼓、
      小太鼓、笛なでで演じられる舞は勇壮にして荘厳、躍動感に 溢れ、
観る
      者を幻想的な神話の世界に誘ってくれる。

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             謹賀新年
           平成24年 元旦(干支は辰)
            
本年もよろしくお願いいたします
      
干支の辰は、その呼び方から竜に置き換えられる。
      古来中国やベトナムでは、竜は王の権力の象徴として王宮などの屋根の
      上 に造られ、その姿はあたかも雲を得て天に上つて行くかのように見える。

          浜田市三隅町 龍雲寺天井画の竜
        
    竜は日本でも農耕や漁業の神として崇められ、竜神祭が行われるところも
     ある
という。また仏法の守護神として神社仏閣の欄間などに竜の彫り物がよく
      見られる

    今年は東日本大震災から立ち直り、竜の力?を得て明るい年になります
      ように。ちなみに、辰年は必ず閏年になる。

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